プレイジム 遊びレシピ養成講座(全身の遊び編)
2018年11月10日(土)
木曜日に受けた感覚統合の理論に続いて、タイミング良く今度は遊びの実践編の講座を受講しました。
感覚統合の考え方に基づく療育的な遊び(全身の遊び編)です。
講師はプレイジム代表 太田篤志先生。
プレイジムでは全身運動が不器用な子どもたちに、苦手な動作を訓練的に行うのではなくて、遊びを通して 土台の力を育む働きかけをされているそうです。
太田先生の講座は今回が関東エリア初開催だそうで、運良く受講することが出来ました
子どもたちに対する愛情が言葉の端々に感じられ、穏やか~な話し方で、きっと子どもたちはこの先生と一緒に居ると落ち着けるんじゃないかなと感じられる方でした。
私は、お手伝いしている療育センターで子どもたちとプレイルームやスヌーズレンで遊ぶので、子どもたちともっと上手に遊びたいなあと思ったのと、なおかつそれが発達を促すものだったらよりいいなあと思い、ヒントをいただきたく参加させていただきました。
最初にお話しされたのは、「遊び自体が目的なのではなく、その遊びの背景にある支援の考え方を学んで欲しい。子どもに『必要な要素から』遊びを導き出すことが大切」ということ。
その考えに基づいて、
☆ 感覚刺激を求めている子どもへの「感覚チャージ遊び」
☆ 安定した身体の土台を作る「カラダ土台遊び」
☆ 身体を自在に使いこなすための「こなし遊び」
☆ 力加減が苦手な子どものための「慎重遊び」
☆ 組み合わさった運動が苦手な子どものための「まとめつなぎ遊び」
を、いっぱい身体を動かして体験しました。
ただ遊んでいるように見えて、「なるほど、そういう要素が含まれているんだ」とわかりましたし、同時にまずは「その子が苦手な部分」を一人一人丁寧に見てあげられないと的確な遊びを提示してあげられないんだ・・・と、それは簡単なことではないと実感しました
自分の身体を動かしてみることで、すでに身のこなしが軽快でなくなっていることを実感・・・いえ、間違えました・・・もともと軽快だったときなんてなかったわ・・・
そして、私はとんでもなく下半身の力が弱いという事実も判明し、がっくり
これはスクワットしないといけないと本気で思いました。
太田先生はいくつもの引き出しをお持ちで、アイデアを次々と惜しみなく見せて下さり、3時間の間にいろんな遊びをしてみました。
大げさな遊具でなくても、ロープだったり、新聞紙だったり、輪っかだったり、自分自身の身体だったり、アイデア次第でなんでも感覚統合の遊びに使えるのだと教えていただきました。
療育のプレイルームには大きなトランポリンやブランコがあり、皆思い思いにトランポリンをピョンコピョンコ跳んだり、ブランコの座面に身体を乗せてブラブラ揺られていたり(本来の座り方ではない )していますが、遊具で遊ばない子にも関われる遊びを取り入れてみたいと思います。
本当に3時間の間にいろんな遊びがてんこ盛りで、どの遊びがなんの要素を含んでいるかもう一度まとめてみないとまだ混乱していますが、おばちゃんはおばちゃんなりに自分の身体を守りながら出来る遊びを探していこうと思いました。
プレイルームの見守りって楽しいけど、子どもと本気で遊ぶと、ホント、疲れるんです
子どもを抱っこしてぐるぐる回ってあげると、「もう1回」「もう1回」って何度も何度もお願いされるのですが、こっちはとっくに目が回っていてクラクラして数回で限界です。
だから私がやってあげるのではなく、子どもたちが自分でその刺激を得られるように遊びを提示してあげられるといいなと思います。
クラクラしながら子どもを抱っこすると危ないですしね
こんな風に遊びに感覚統合の要素を含みながら遊べて、知らず知らず苦手な部分が育っていくって、本当にいいなあと思います。
子どもたちだってその方が楽しいし、伸びますよね。
太田先生のような方が側に居て、ちゃんと子どもの苦手な要素を見極めて適切な刺激を入れていってあげれば、子どもたちもどんどんぐんぐん伸びるのになあって思います。
太田先生が最後に言われました。「ちゃんと見る目を持って、これってこれに使えるなって気が付いて、それをうまく取り入れて行くのが感覚統合の遊び。」
遊びを提示する・・・前に、私は子どものどの部分が育っていないのか、ちゃんと見極める目を育てないといけないと思いました。
感覚統合って、やっぱりおもしろい
これからも学び続けていきたいです。
講座には一人で申し込んだのですが、なんと、会場でタッチケア仲間のお三方にお会いしました。
しかも偶然私の隣に座るという奇跡
思いがけず知ったお顔と再会できびっくりしましたが、2倍に嬉しい楽しい時間となりました。
楽しかった